緊急避妊・アフターピルについて
低用量ピル
低用量ピルはさまざまな副作用を大幅に軽減した安全性の高いものです。避妊効果だけでなく、生理痛の軽減、出血量の減少、そして生理が定期的になり、またスケジュールに合わせてずらすことも可能など、数多くのメリットを持っています。
○適応
生理痛の緩和、ニキビの改善、女性特有の病気・ガンの予防、乳腺症の緩和、子宮内膜症への治療
○服用方法
※毎日1錠が基本といっても、低用量ピルにもいくつか種類があり、それぞれ飲み方が異なるので御相談ください。
○作用のしくみ
受精卵の子宮内膜への着床防止や排卵遅延などを起こすことによって、妊娠を回避すると考えられています。
○避妊効果
○副作用
1.おう吐
稀に軽度の吐き気、頭痛など『つわり』のような症状が現れることがありますが、数日のうちにほとんどの方では症状が消失します。
2.乳房緊満
乳房が張ることがあります。生理の前になると乳房が張る経験をされたことはありませんか?同じような症状は1~2ヶ月つづくことがあります。特に異常というものではありません。
3.不正出血
稀に少量の不正出血が起こることがあります。
4.血栓症
血管の中で血液が固まってしまって、血液が流れなく”血栓症”というものがもっとも危険な副作用と考えられます。非常に稀な副作用です。
例えばタバコを1日に1箱すう方は、すわない人に比べて5倍も血栓症のリスクが増えますが、低用量ピルでは2倍にしかなりません。
*当院では充分に注意しながら安全に服用できるように定期的な血液検査と面談、血圧の測定を行っています。
アフターピル(ECピル)
アフターピル(モーニングピル:緊急避妊薬)は、
避妊に失敗した場合にホルモン避妊薬を服用することで、その後の妊娠を防ぐ薬です。
○適応
避妊に失敗したと思われる、もしくは不安な場合。
○服用方法
※必ずしも食後に服用する必要はありませんが、なるべく早く服用してください。
※その他の薬(風邪薬・鎮痛剤・抗生剤・抗アレルギー剤など)を一緒に服用しても差し支えありません。
※後遺症や、将来妊娠などに影響することはありません。
○作用のしくみ
受精卵の子宮内膜への着床防止や排卵遅延などを起こすことによって、妊娠を回避すると考えられています。
○避妊効果
○効果判定
次の予定されている生理が通常の出血量であったら妊娠の可能性は少ないですが、不正子宮出血や妊娠初期の出血は、通常の月経と区別がつかないこともあります。本日より3週間後に妊娠反応検査をすすめています。検査薬陽性の場合は産婦人科を受診されてください。
○副作用
1.おう吐
ピル服用後2時間以内におう吐した場合は、薬の効果がありません。
服用後2時間以内は安易に吐かないよう意識して下さい。
(服用後2時間以降のおう吐は問題ないと言われています。)
2.下痢
服用後に下痢を起こしても、効果に影響はございません。
3.不正性器出血
ピル内服後、少量の性器出血が予定生理開始日より早期に認められることがあります。
4.奇形性
もしも仮に妊娠早期に、このECピルを服用されても、胎児の奇形性に影響は与えないと考えられています。
5.その他
乳房緊満・頭痛・めまい・疲労感などを感じることがありますが、
いずれも重篤な副作用はありません。
○注意
- 1この薬を内服することで、完全に妊娠が回避できるものではありません。
- 2この薬を服用した後に、月経のような出血が現れることがあります。また、不正出血や頭痛、吐気、倦怠感、眠くなるなど月経時にみられる症状が現れることがあります。
- 3心配だからということで、さらにピルを増量したり、他の避妊薬を自らの判断で使用しないでください。
- 4ECピル服用により、「ECピルを服用したから、その後の妊娠の心配はないだろう。」という考えは誤りです。次の生理が来るまでは、コンドームを使うなどして避妊をすることが必要です。
- 5ECピル服用により生理がすぐに始まる訳ではありません。
「アフターピルを通販で購入するのは大変危険です。処方はすぐ出来ますのでお気軽にご来院いただければ幸いです。 詳しくはこちら