性病でないか不安
かゆみ・カンジダ膣炎
かゆみは多くの場合、カンジダ膣炎という病気であります。カンジダはカビの一種(真菌症)で、かゆみを主な訴えとする病気です。白い、酒カス状のおりものが多くなります。簡単に診断が可能です。
○検査方法
①おりもの培養を行うことで検査できます。(1週間後に結果は判明します)
②検査は痛みなくすぐに終了します。
○原因とは?
体調が悪くなると、出てくる病気です。
・風邪、不眠症、疲れ
・抗生剤服用
・妊娠中
・生理前後
・糖尿病
…などが原因になることが多い病気です。
○治療方法
①抗生剤含有膣錠を夜、睡眠前に一錠を指で膣内のできるだけ奥へ挿入してください。
(当日に検査結果を予想して薬を出します)
②クリームはかゆみを感じる期間、ご使用ください。1日1~2回外陰部に塗布してください。
③錠剤は生理中は一旦中止して、生理後にまだかゆみがある場合は、再挿入してください。
○生活制限
①症状が治るまでは、性交渉は控えましょう。
②日常生活には(タオルの使用・入浴など)制限は必要ありません。
③性病ではありません。
尖圭コンジローマ
『ヒトパピローマウィルス』によって感染する病気です。イボ状のものが肛門の周りや膣口、小陰唇の内側にできます。イボ状のものは米粒・小豆粒くらいの大きさで、にわとりの鶏冠のようになっており、増えていくとカリフラワー状になります。
おできなど、できものを見つけたら病院に行きましょう。
○主な症状
感染後、3週間~3ヶ月後に米粒・小豆粒くらいのイボ状のものが肛門の周りや膣口、小陰唇の内側にできます。この症状が初期症状で痛みが無く、多少の不快感を覚える程度(少々のいたかゆさ)です。
症状が進行していくとイボ状のものが増えてカリフラワー状になり、外陰部全体が腫れあがります。そして、かゆみ・熱・排尿痛・性行為痛・歩行時の痛みが症状として出てきます。
○検査方法
肉眼で判断します。
○治療方法
当院では、ベセルナクリームを塗り治療します。
クラミジア感染症
『クラミジア・トラコマチス』という微生物の感染によって起こる病気で、ここ最近で若い世代に急増しているSTDです。性行為(SEX)によって膣から子宮に感染しますが、今はオーラルセックスによって感染し、喉の病気を引き起こす例も増えてきています。急増の原因としては、自覚症状が軽い為、知らないうちにパートナーも感染しているというケースが挙げられます。
○主な症状
おりものがいつもと違う感じであったり、多量の水溶性のおりものがあれば病院に行きましょう。自覚症状が少なく、気付かないこともあります。パートナーがクラミジア感染症と診断されたときは必ず婦人科を受診しましょう。
○検査方法
子宮の入り口の細胞を軽く綿棒でこする検査です。
当院では喉の検査は行っておりません。
○治療方法
抗菌剤を服用すると改善します。